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お知らせ

2020.05.07 新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言を読んで

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前回からの続きです。前回は国の感染症対策専門家会議から5月1日に発表された新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言にある感染症者推移のグラフを紹介しました。推移の基準となる月日を診断確定日ではなく発症日に変更してみると、感染推移の状況がより分かりやすくなっています。この新しいグラフでみると感染者の発症ピークは4月1日で、以降少しずつ減少しています。国は発症者数のピークから6日も経ってからようやく東京・大阪など7都道府県に緊急事態宣言を発出しました。それから16日も経ってから全国に発出しています。

感染発症者数が減り始めて1週間も経ってから宣言出したのかあ! なんでやねん! と思いますね。

まさか減るのが分かったから失敗しないだろうと追い討ち掛けた訳では無いでしょうね。恐らくは軽症感染者の多くも市中病院に入院させる政策を立てていたから、病院が医療崩壊してきている為の措置と思います。

一方、実効再生産数も3月14日から増え始め3月25日には2.0まで上がりましたが、4月1日以降は1.0以下で推移しています。この1.0以下が続いているから、この日以降、発症者が減っているんですね。良かったです〜!

さて、このグラフを見れば見るほど、なんでまた5月31日まで非常事態を続けるのか、これまたよく解りません。4月1日以降、実効再生産数が1.0以下で10日には0.7まで低下し、それが現在まで(1ヶ月以上)続いているのならそろそろ宣言解除でもいいと思います。あの欧州でも自粛解除始めましたし。幸い、大阪府吉村知事は大阪方式として2週間後に解除できるか再検討するそうです。結果が楽しみです。

 

さて、当院はどうするか? 診察待ち時間の短縮に定期処方については簡単なお尋ねだけで済ませてきましたが、そろそろ本来の診察に戻したいところです。しかし、一開業医が意気込んで先行する訳には行きません。

あと2週間、診察待ち時間の短縮に努め、定期的に受診される方には簡単な問診だけで処方箋をお渡しするよう努めます。

2020.05.07 非常事態宣言の延長を受けて

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今年のゴールデンウイーク、皆様は如何お過ごしでしたでしょうか? 国民の義務として在宅で過ごされたことと思います。小生もずっと在宅でしたが、流石に気が滅入ります。毎夕、近隣を散歩しましたが、当初は直ぐに「しんど〜い。もう帰ろうかあ」なんて愚痴こぼしていたのに、3日目あたりから歩く距離が延びてきて、思いがけないくらい遠くまで歩いていました。他にすることが無いですから・・・ あとは自分の書斎の整理で明け暮れました。溜まりに溜まった本と書類・・・ 引っ張り出すと「あれっ、こんなのがあった」と読み出す始末で一向に整理できません。

さて、この新型コロナ感染対策で出された非常事態宣言、ゴールデンウィーク明けに解除されるのかと思いきや、延長されてしまいました。ガッカリです。

で、なんで延長されたのか? 5月1日に感染症対策専門家会議から出された「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」をネットで検索し内容を見てみると・・・

「えっ!」 とっくに感染ピークは過ぎてるやないの〜

驚きのデータでした。これまで出されていた感染者数の推移はPCR検査で診断確定された月日を用いていましたが、今回初めて発症日ベースでのデータも開示されました。発症してからPCR検査を受けるまでに1週間も10日も待たされていますので、感染者数の推移グラフは随分変わってきます。左にそのグラフを貼付しています。診断確定日基準のグラフ(左)では土日のPCR検査件数が下がるため、どうしても歯抜けのような棒グラフとなります。一方、発症日を基準に統計をし直しすると綺麗な増減を示す棒グラフ(右)となり、いつから感染者が増え減ってきたきたのかが一目瞭然に分かりやすくなっています。また、確かに診断確定された日ではなく、いつ発症したか(本当ならいつ感染したか)を基準に考えないとより正しい分析は出来ないと思います。さて、これに対する意見は次のお知らせで・・・

2020.04.13 発熱・咳の訴えで受診される方へ、予約診療に致します

ここ北千里でも新型コロナウイルス感染陽性の方が見つかりました。幸い、この地区で感染された方ではなかったようですが、北千里でも感染者が幾人も見つかるのは時間の問題な気がします。

 

さて、最近、当院に発熱や咳の訴えで受診して来られる方が増えてきました。その殆どの方は単なる風邪と思いますが、新型コロナウイルスに感染しても初めは同じ症状ですので見分けはつきません。そのため、当院では発熱者には隔離されたエリアで診察するようにしていますが、狭い診療所であるため普段の診察を受けられる方とどうしてもニアミスしてしまいます。また医師も普段の診察の合間に発熱者の診察を行うと、その度にマスク・手袋・防護用ガウンを着脱しますので、それも不潔動作が入り兼ねません。

 

そこで今後しばらく、発熱で受診される方が一般診療の方とニアミスしないよう、発熱している方の診察を時間限定させて戴くことにしました。

発熱者の外来を午前11時30分から12時00分、午後4時00分から4時30分に限定し、この時間帯に発熱された方の診察を致します。

なおこの時間帯以外では発熱者の診察は致しません

発熱で受診される方は当院に事前電話連絡してください。診察の予約を致しますので、その予約時刻に当院までお越しください。なお電話連絡なく直接、当院をお越しになられた場合、この発熱外来時刻までお待ち戴くか改めて予約して戴くかをご案内させて戴きます。

一般診察の方にも発熱された方にもご面倒をお掛けしますが、感染機会を極力減らすための処置ですのでご理解ご協力くださいますようお願い致します。

 

2020.04.07 新型コロナ感染症状の内訳

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大阪府HPからの資料を元に新型コロナ感染と診断された方々268人の症状を調べました。うち軽症とされた方が216人、重症肺炎は6人、そして無症状の方は46人でした。比率でみると、軽症80.6%、重症肺炎2.2%、無症状17.2%となります。確かに感染されたかたの8割は軽症で済んでいますが、88人(32.3%)の方は軽症ながら肺炎を起こしており、この辺りはインフルエンザ感染と随分様子が異なっているようです。軽症・重症問わず185人(69%)の方に発熱、103人(38.4%)の方に咳が見られます。阪神タイガースの藤浪投手の症状で注目を浴びた嗅覚低下も最近診断された方を主に12人見られました。

 

当院では幸いにまだ新型コロナウイルス感染と診断された方の受診はありませんが、先ほどのデータから考察するに、長引く発熱に加え、肺炎を疑わせるしつこい咳や倦怠感・呼吸苦のある方は相談センタに電話相談した方が良さそうです。

あれっ、この症状って以前から厚労省が勧告していた新型コロナ感染を疑わせる判断基準と同じですね。数少ないPCR検査を有効に使うために設けられたこの基準は正確でした。

2020.04.06 新型コロナウイルスの感染状況が少し見えてきた?

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新型コロナウイルス感染者は増える一方でなかなか収束の兆しも見えません。遂に日本でも非常事態宣言が施行されそうです。欧米の悲惨な状況をみると気を緩める訳には行きませんね。海外からみると日本は楽観的だと言われますが、幸い日本の感染者数は諸外国と比べ、まだ爆発的ではありません。何故でしょうね、運が良かっただけでしょうか?

当院にも発熱や咳嗽が続く患者さんが新型コロナウイルス感染を心配して受診されます。しかし、新型コロナ感染を疑う診断基準が37度5分以上の発熱が4日以上続くとか肺炎を疑うほどの倦怠感が続くなんていう症状基準だけなら余りにアバウト過ぎて、ちょっと物足りないです。少しでも新型コロナ感染を疑う症状の組み合わせがないかと考えます。

大阪府のHPにはこれまで感染が確定した患者さん一人一人の情報が載せられています。300例を超えていますが、うちデータ解析に使える症例をエクセルに入力してみました。

まずは年齢分布ですが、20代から60代までが多く、重症化しやすいと思われる70代以降は少数です。欧米と比べ三世代同居率の圧倒的に少ない日本ではこれが幸いし、高齢者の感染率が押さえられているように思えました。逆には行動力のある若い世代に感染者が多く、やはり今後しばらくは感染を広げないために若い人ほど行動範囲を狭める必要がありそうです。年配の方々は若い世代との交流をしばし控えてください。