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お知らせ

2020.10.28 厚労省さん、何考えてんねん。ちゃんとやってよ!

朝晩は寒くなってきました。流石にもうすぐ11月ですものね。

さて、インフルエンザ予防接種の件ですが、この時期になっても「予防接種無料のハガキが届いたから予防接種を受けたい」という高齢の方々が来院されます。えっ、役所から無料券が送られてきたから予防接種を受けるのですか? この現状に悩んでいます。

以前にこのお知らせでお話ししましたが、

   インフルエンザの流行を予防するためには若い世代の予防接種が最も大切です。

   高齢者の予防接種ではありません。

2001年の疫学調査になりますが、学童の集団接種には高齢者の死亡を低下させる効果があったと報告されています。

一方、高齢者や基礎疾患を持つハイリスク患者さんを対象に予防接種を勧めても高齢者の死亡を減らすことは出来ないという報告が米国などで多く出されています。このことは厚労省が最もよく知っているはずです。その昔、日本でワクチン接種のマイナス面ばかりが強調され、1990年代、学童集団接種が中止された時期がありました。しかし、その結果、高齢者の死亡数が増えてしまいました。一方、学童への予防接種は幼児死亡も抑えることが判っています。これらの研究結果は、厚労省が医者はこれでも読んで生涯勉強しなさいと言って来た教科書(生涯教育シリーズ87、日本医師会雑誌第143巻特別号:感染症診療update)にちゃんと書いてあります。

この効果を「indirect protection」(間接的予防)と表現し、これは公衆衛生専門家でなくても医学を勉強した人なら常識として知っていることです。

本来、インフルエンザワクチンは個人のためだけではなく、その家族や社会のハイリスクの人達を守るためでもあります。

本当に日本でインフルエンザを流行らせたくないのなら、真っ先に無料で幼児や学童に予防接種すべきです厚労省はこのことを知っていながら高齢者優先で予防接種を勧めて来てるんですね。厚労省のやっていることは理解できません。と今更言ってもね・・

当院は高齢者専用の診療所です。その点は自分の立場をわきまえて予防接種していますので、遠慮なく注射に来てください。

 

あの〜、当院で手に入れられるワクチンは既に予約で一杯です。申し訳ありません。